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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-22
「行きますよ。 パパ。」
(桜は、改めて誠司に微笑んだ。)
「はい。 ママ。」
(神妙な面持ちで、運転席に乗り込むと。
後部座席の子供たちに向かい、微笑んだ。)
「皆、何に乗りたいかな?」
(蒲公英は、少し考える風に
青空を見上げると。 両足をばたつかせて。
声を上げた。)
「観覧車〜♪」
(数馬は賛成した。)
「オレもっ!」
(助手席で、桜も頷いた。)
「ママも。」
(皆の声に、誠司は嬉しそうに笑った。)
「ははっ。 では、行きましょう。」
「風見遊園地。 観覧車へ。」
「しゅっぱ〜つ!」
ブブンッ
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