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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-220
(時宗は、力を弱めず。 善を貫いたまま、
目を細めた。)
『〈お前には・・。〉』
『〈“鍵”は探せまい。〉』
『〈“鍵”と同じ、魂を持つ者だけが、触れるであろう。〉』
ズバッ!
(時宗は、刀を引き抜き。
善は、倒れた。)
ドザッ
【あはははははっ!】
ドウンッ・・!
(たちまち、善の身体から。 透明な、フェルゼンの身体が、浮かび上がる。)
「!」
(晃は、瞬いた。)
(フェルゼンの身体は、黒い衝撃を生み出し、
辺りの残骸を弾き飛ばしながら、上空へ舞い上がった。)
「消えた・・?」
(血溜まりの中に倒れていた、善の身体は。 黒い煙を上げ、
消えた。)
『〈“影武者”か・・。〉』
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