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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-223
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【ガァァァァーッ】
(壊れそうな結界の中で、“闇”は吠え。
辺りを振動させた。)
(雨の中、雷鳴に逃げてゆく人々。
祭りの熱に興じて、止まる人がいる。)
(誠司が、遊園地の関係者と連絡を取り。
非難を促したが、場は混乱していた。)
(破れそうな、結界の中で、
“闇”が暴れる様子を。 菖蒲は。
紫苑の前で、盾になりながら、間近に見つめた。)
【ガァァッ】
(新たな“闇”が、結界に捕らえられた“闇”の前に。
菖蒲たちの前に、上空から落下した。)
ドササッ
「!」
「夏樹様!」
(“闇”が落下するのと同時に。 風を纏う夏樹が、
菖蒲の前に。 強い風を巻き起こし、舞い降りた。)
ゴオッ バシャシャッ
(夏樹は、“闇”を風で包み、結界の中へ、放ると。
菖蒲と、紫苑。 皆に向かい、微笑んだ。)
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