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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-224
「大丈夫か、菖蒲。」
「皆も。」
(夏樹は、皆の無事を確認した。)
「ピュアも守るですv」
(辺りには、ピュアの魔法。 “虹のベール”が
まるで、傘の様に開き。 皆を雨と“闇”の攻撃から、守っていた。)
「ありがとう、ピュア。」
(虹色に光る魔法が、雨粒を光らせ。 きらきらと零れ落ちる様子を、
夏樹は、眩しそうに見つめ。 微笑んだ。)
***
(透明なビニール傘に、雨粒が光り流れた。)
サーッ・・
(青葉は、お気に入りの白いワンピースを纏い。
可愛らしい白い靴で。 雨の遊園地に降り立った。)
「ふぅっ。」
(見上げる先、雨に煙る遊園地のイルミネーションは、
雷光の中に点滅し。 雨のベールの向こうに。
もう一つの世界が。 広がっているようだ。)
(青葉は、ビニール傘を傾け。
激しく降る雨の向こうに、輝くイルミネーションが。)
(ふと見れば、気付かぬ様で。 崩壊に向かっているのを感じた。)
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