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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-227
(夏樹は、瞬いた。)
ドクンッ
***
「音々ちゃんに、さよならを言えなかった。」
(青葉は、静かに微笑み。 強くなる雨の中。
揺らめくイルミネーションと、雷光。 喧騒を遠くに。)
(静かに。 遊園地の入口に。
一人立ち、その時を待った。)
ドクンッ
***
『それは、守りのベールを解くためだった。』
『油断させ。 懐に飛び込む。』
『最も大切なものが何か。』
『見失った者に、目を覚まさせるため。』
(彩は、瞳を開き。 息を飲んだ。)
「青葉さんは、どこ?」
(彩の中で、時が止まる様に思えた。
彩は、モニターを切り替え。 病院と通信した。)
[「先生? 青葉さんは病室です。 何も変わりは・・、」]
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