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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-231


(石垣は、怒りに身を任せ。
迫る危機に、気付けなかった。)

(善の魔法は、彩を通し。 石垣を捕らえようとしていた。)

『聖・・。』

『貴様・・っ。 貴様という奴は・・っ!』

『青葉・・っ!』

***

(歯ぎしりする、石垣の視線の先に。
空間の扉の先に。 こちらを見ている、聖が居る。)

「始まりだね。」

(金色の瞳が、流れる銀髪の奥で、輝いた。)

「願いを。」

『守りたいものを。』

「失った者が、負ける。」

(夜光に、真っ白なスーツが光り、
聖は、立ち上がった。)

「さて。」

「行こうか。」

***



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