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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-244
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「ぱこ、まこ。」
「帰るぞ。」
(薄くなる、光の壁の中で。 晴は、花子と真に告げた。)
「いやよっ!」
「これからじゃないっ。」
(花子は反発し、雨に濡れるノートを胸に抱いた。)
「ばかっ! 見ろよ。」
「“壁”が薄くなってる。」
「逃げるなら、今の内だ。」
(晴は、危険を感じた。)
『オレだって、親父の仕事を見て来た。』
『これ以上は、ヤバイってわかる。』
「遊びじゃねー!」
(花子の瞳に、強い輝きが宿った。)
「信実を見て、書きたいの。」
「本当のことを、書けって。
あんたも言ったじゃない!」
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