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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-251
『答えてくれ・・!』
(金色の瞳は、涙に濡れた。)
『どうして、君の心臓が、“鍵”が、夏樹の中にある。』
(滲む、金色の瞳が、触れる手の先で。
冷たくなる、粒樹の頬は。 固く、結晶の様に、固まり始めた。)
「“時の欠片”を幾つ集めても。」
「“心臓”を取り返さなければ、」
「君は、甦らない!」
(聖の心は、怒りに燃え。 運命への憎しみが。
深い憎悪となり、聖の瞳を。 燃え上がらせた。)
【良いのよ・・。 聖・・。】
【もういい。】
(結晶化しながら、粒樹は、瞳を閉じ。 微笑んだ。)
(怒りに燃える、金色の瞳から。
涙が零れた。 それは、自らの心への怒りに見えた。)
【わたしは、十分愛された。】
【あなたは、彼への愛に。】
【気づくべきよ。】
(聖は、瞳を見開いた。)
【あなたは、彼を愛している。】
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