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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-260
(輝く宝石の様な“時の欠片”には、もう“命”の力は、宿っていない。)
(それでも、透き通る輝きは、美しく。
ただの、ガラス玉に還ったとしても。 “時の欠片”の価値を、
夏樹は、感じ。 その手に握り締めた。)
「受け取ったよ。」
(透明に輝く欠片の表面には、赤い血が滲み。 夏樹は、
自らの手が傷付く程、欠片を握り締めた。)
ゴワッ・・!
【一足遅かったな。】
【くっくっくっ。】
(頭上に開かれて行く、魔法の扉の下で。
フェルゼンは、目を細めた。)
ダッ・・!
(雨粒を弾く、鮮やかな水色の髪を振り、ソラが結界を抜け、
着地した。)
「夏樹!」
(遊園地の人々を、人知れず誘導し、結界内に導き。
次々と、“闇化”する“闇”から、守ることは、容易ではなかった。)
(FOTとソラ、ピュアは、連携し。 消えてゆく、FOTの結界を。
ソラが、魔法で補った。)
(だが、ソラの中に眠るのは、“光の鍵”。 “闇の呪い”の中で、通用する。
“闇の力”を魔法の源としていたが。 本来の力を、発揮することは、難しい。)
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