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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-265
「何の為に、戦ってるんだ!」
「てめぇ、それでも! 人間かっ!!」
(ソラは、怒り、水色の瞳が。 激しく、聖を睨んだ。)
(聖は、フェルゼンが、石垣の元へ向かうのを見送り。
ソラへ視線を移した。)
(ソラの言葉が、聖の金色の瞳に、力を注いだ。)
(強い風が、流れる銀髪を舞い上がらせる。)
「望んだ、世界だ。」
「これが・・、お前の望んだ、世界だ。」
(聖は、微笑み。 愛しい者を見るように、夏樹を見た。)
(雨に濡れる夏樹は、“時の欠片”と青葉を抱き、俯いていた。)
「夏樹。」
(取り返しのつかない、苦しみが。
夏樹の手の中にあった。)
(だが、夏樹は、守るべき者を。 見失わなかった。)
(嘆くべきは、今ではない。)
(自分を見失えば、もっと多くの者を。)
(失うことは、確かだった。)
「戦い方を。 僕に、教えてくれたのは、あなただ。」
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