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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-267


『絶望の先に、あるものを見よ。』

『風は、君の愛。 そのものだ。』

***

「そう、教えてくれたのは、あなただった。」

(聖の言葉が、夏樹を奮い立たせた。)

***

ゴウンッ・・!

【可哀そうに・・。】

【・・疲れただろう・・、なぁ?】

【今日から・・、俺が、お前に成り代わってやろう・・。 なぁ。】

(フェルゼンは、石垣の背後に現れると、
強い魔力で、その身体を覆った。)

「・・青葉・・っ。 (ごほっ。)」

(悲しみが石垣の心を覆い尽くし、石垣の精神を、フェルゼンが侵食した。)

【「国家機密法違反により、FOTを逮捕せよ。」】

【「FOT No.3を捕らえよ。」】

(フェルゼンの意思で、石垣の口が開いた。)

(石垣は、右手を前方に上げ、合図した。)



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