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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-268
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「FOT No.3を逮捕せよ。」
(黒いサングラスの男が、黒手袋の手を、夏樹に向けた。)
(大人しく、無抵抗で居た、夏樹だったが。)
(その手に握られた“時の欠片”、青葉を見れば、
証拠は、整っていた。)
「やめろっ!」
「夏樹は、何もしていない!」
(正義の存在を信じていた。 だが、ソラの想いと、国の思惑は、
異なっていた。)
ビシュッ・・!
ビシシッ
(黒手袋の手から、黒く鋭い糸が現れ、夏樹の腕を掴み取った。)
「!」
(不思議な力を持つ糸に、夏樹の身体は、引き起こされ。)
(青葉から、引き離された。)
「う・・っ。」
ガチャッ
「夏樹っ!」
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