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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-271


(ソラは息を飲み。 崩壊する、結界の下で、こちらを見下ろす、
金色の瞳を見た。)

(輝きは強く。 雨に、舞い上がる、銀髪が。
真っ白なスーツを打った。)

「聖様。」

「今こそ、解放を。」

(気品ある、燕尾服に身を包む、老紳士が、聖の前に降り立ち。 丸眼鏡の奥で、
微笑んだ。)

「現実世界の中では自由。」

「戦闘の只中で、解放することが出来ます。」

「ぶつければいい、自由に。」

「あなたの、悲しみを。」

(深く刻まれた、しわの頬が微笑み、丸眼鏡の奥の瞳が、笑った。)

「!」

「このままでは、街の人々の、記憶が消される。」

また、守れないのか・・っ!

俺は・・、あの時みたいに・・。」

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