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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-272
『俺の中に、遠い記憶が。 エアリエル国を去った日の思い出が、甦った。』
「戴冠式に失敗し。 俺が、防げなかった“闇”は、
夏樹の母親の命を奪った。」
「これ以上、失いたくない。 青葉・・。」
「夏樹は、この地上は、エアリエル国は。」
「俺が、守る。」
(ソラは、混乱の最中に、意識を集中し。
目を閉じ、胸元を握り締めた。)
「頼む、セナ。」
「俺に、力を貸してくれ。」
「“闇”に塗れた俺たちでは、“光”の力は、使えないか?」
(開き始めた、異界への扉が。 青葉の想いを届け。 ソラを不可能へ挑戦させた。
舞い降りる、魔物たちを越えて、祈りが届くことを願った。)
「俺に、二つの力を、授けてくれ。」
「エアリエル国に宿りし、精霊よ。」
(ソラは、目を閉じ。 詠唱し始めた。)
「! ソラっ!///」
(ミイは駆け寄り、ソラに向き合い。 共に祈った。)
【《大地の精霊》よ】
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