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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-275


(音々は、瞬時に、倒れている少女が、青葉だと
確認した。)

「青葉〜〜〜っ!!」

(遠目に見ても、青葉の状態が、絶望的なのだと、音々には分かった。)

「誰だっ・・!」

(そう叫ぶ音々を、追い駆けて来た警備員達が、両腕で取り押さえた。)

「これ以上、近づいては危ない・・!」

「離れなさいっ。」

(音々は、警備員の腕を、振り払ったが、魔法の力が、
近づけさせなかった。)

「あいつだ・・っ!」

(音々は、歯を食いしばり、雨の向こうに見える。 青葉の、
細い腕を見た。)

「あいつが・・っ!」

(駆は、音々が何を言おうとしているのか、悟り、
音々の前に躍り出ると、強い力で、音々の身体を押さえた。)

「やめろ!」

(麗が駆け抜け、警備員の腕を払うと、音々を駆から引き離し、
抱き留めた。)

「あいつが、殺したっ・・!」



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