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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-28


「どういうことでしょうか?」

(静乃は首を振った。)

「分からないわ。

ソラくんたちの魔法を、破る方法を。

手に入れたということなのか。」

「そして、夏樹くんを敵に引き渡したと

言っていた。」

「何者かに、情報を流し。」

「力を得たに違いないわ。」

(菖蒲は、深刻な面持ちで。
呟いた。)

「異国の能力者では?」

(静乃は頷いた。)

「そうね。」

「けれど、簡単にはいかない。」

「聖くんが彩に、

夏樹くんを好きなようにさせるはずがない。」

「彩は、国に利用されているんだわ。」

「命を懸けるべき道は。 他にあったのに。」



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