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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-280


***

【《光の王》の名のもとに。】

【汝の願い、聞き届けた。】

(異界の地。 エアリエル国の崩壊した大聖堂の中で、
光の魔導士セナは、若き王の声を聞いた。)

(セナは、在りし日の輝く大聖堂の中で。 祝福の元、
その声を受け止めたかった。)

(滅びの気配に包まれる国土に、人々の絶望が漂う中。
セナは、可能性に懸け、ソラの願いに応え、両手を広げた。)

シャンッ・・

(長く美しいローブを翻し、硝子の様に透き通る、長い髪が揺れ。
手にした魔法の杖が、輝いた。)

「ソラ・・!」

「セナと魔法契約を! 大巫女、これは・・。 異世界への扉が、開く。」

「魔物たちが・・っ!」

(女王サラは、砂漠の境界。 異世界と、かつて繋がった“砂海”へ
崩れかけた大聖堂の窓の向こうへ、身を乗り出した。)

「女王サラ様・・。 異界の地で、“闇の魔女”の力が、放たれようとしておる。」

(老婆は、皺の手を、組み。 異界の地へ、開かれて行く光の扉を見つめた。)

「ソラが、戦っておる。」

***



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