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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-281
「お願い・・、届いて・・。」
(ミイは胸に手を当て、目を閉じた。)
(ソラの魔法を閉じ込めている、ミイの胸元が、熱を持つ。)
(“闇の魔法”で封じ、“闇の魔法”でいつも開いている、ソラの切り札が。
ミイの中で眠っていた。)
(ソラは、それを。 本来の宿る力。 “光の魔法”で、呼び覚まそうとしていた。)
「届け。」
(水色の瞳が、強く念じ。 自身の胸の奥に眠る、“光の鍵”を共に呼び覚まそうと、
強く、自身の胸を掴んだ。)
ドクンッ!
『俺は、選ばれなかった、偽物の王だろうか。』
『答えを聞かせてくれ!』
『“聖なる樹”よ!』
(ソラの呼び掛けに答える様に、共鳴し。 夏樹の中に眠る、“闇の鍵”が強く
鼓動した。)
ドクンッ!
「・・っ!」
(ソラの中に眠る“光の鍵”が力を得れば、反して、夏樹の中の“闇の鍵”が
痛みに悲鳴を上げた。)
「ああ・・っ!」
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