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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-295
「・・この身が、果てるとも・・。」
「・・風を・・。」
「風を、残して行く。」
(夏樹は、その瞬間に、強い風を生み出し。 友の居るその場所を。
強い風のベールで包んだ。)
ゴオオオオーッ!!
ガガッ・・ ガガガッ・・!!
バリバリバリバリッ・・!!!
(頭上で、“闇”を包み込み、耐えることが出来なくなった結界が。
空が割れ、落ちてくるように。 崩壊した。)
「夏樹さん・・っ!!」
(ミイは、両手を握り締め。 祈った。)
「夏樹!!」
(ソラは、叫び、天を仰ぐ。)
(輝き出す、ミイの胸元が。 熱く、光を放ち、鼓動する。)
(眩い輝きに、ミイは、目を閉じ。 明るいオレンジ色の、短い髪が。
光を反射し、舞い上がった。)
(地響きし、辺りが揺れる。 流れ出る、怪物の姿の“闇”が、魔物が。
滝の様に、襲い来る。)
「魔法が解ける。」
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