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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-303
(狐次郎の攻撃が、数人の国の使いを、葬った。)
(だが、能力者を制御する、特別な力に囚われる。
夏樹に、届くことは、出来なかった。)
「くそがっ!」
(夏樹が、遠く捕らえられて行く。 雲間に、
光が、注ぎ始めた。)
(雲間から、届く、一筋の光が。)
(淡く、輝き。)
(涙を浮かべる紫苑の前に。 傍らに、眠る。
青葉の上に。)
(淡い光が、注いだ。)
『!』
(紫苑は息を飲み、青葉の傍らに、膝を突いた。)
「・・青葉ちゃん・・。」
(両手を組み、横たわる、青葉の肘の辺りから。
紫苑の声に、応える様に、小さな。 青い羽根のひよこが。
姿を現した。)
「ピヨ」
(ぴよは、青葉の白いワンピースのポケットから、柔らかな羽根を揺らし、
冷たくなる青葉の手の上へ。 小さな足で上った。)
「ぴよちゃん・・!」
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