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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-308


【ゴオオーッ】

ザンッ!

(光を受ける剣が、“闇”を切り払う。)

(ソラは剣を手に、青葉の声を聞いた。)

『小さな幸せを願い。 日々、祈り生きてきた。』

『少女は、ただ利用され。』

『その生涯を、終えるのだろうか・・。』

(悔しさが込み上げ、剣を握る手に、力が籠る。)

『こんなことが、許されてたまるか・・っ。

守れなかった・・。』

(水色の髪は乱れ。 ビー玉の様に光る、水色の瞳が、明けて行く空から
射し込む光を映し、輝いた。)

『・・これからだ。』

『もう駄目だと、思ってからが勝負だ・・。』

(“光の力”を得られたのは、青葉の想いのおかげではないかと、
ソラは感じた。)

(ソラは、開かれた世界で。 異空間ではない、現実の世界の中で、
戦っていた。)

***

(もう一つの世界、エアリエル国で。 大巫女は、その様子を水鏡に映し、見ていた。)



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