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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-309
「ソラよ。」
「命とは。 愛しきものじゃ。」
(大巫女は、水鏡の向こうを、愛し気に見つめた。)
「人の運命は、違えぬ。」
「背負い、生きるものじゃ。」
(運命を変えようと、戦うソラの姿と。 運命を受け入れようと、戦う夏樹の姿を。
大巫女の瞳は映し。 告げた。)
「じゃが。」
「足掻くことは、出来よう。」
「そなたが変えると言うならば。」
「エアリエル国の、聖なる力が、そなたに宿ろう。」
「時には、幸せとなり。 時には、不幸となり。」
「時には、喜びとなり。 時には、悲しみとなり。」
「そなたを導くものがある。」
「力を尽くし、生きよ。」
(大巫女の皺の手が、慈しむように、水の上を撫で。
二人の王に、祈った。)
「時に。」
「寄り添い、分かち合うものがある。」
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