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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-313
「この世界と、異世界の。」
「運命は、ひとつだ。」
(ソラは、強い魔法を込め、剣を放った。)
***
(エアリエル国の宮殿に、大聖堂に。 祈りの塔に。)
(太陽の光が、届き始める。)
***
(ソラは魔法の羽根を纏い、飛ぶ。)
(明けて行く空の向こうに。 海の上に。 太陽が昇り始める。)
(風見市の海と、エアリエル国の砂漠の海は。 繋がっていた。)
(太陽が、風見ヶ丘の校舎を、桜ヶ丘を照らす。)
「はぁ・・っ。 はぁっ。」
(燃えるような光が。 夜を越え、水色の瞳に映る。)
***
(太陽と、入れ違う様に。)
(夏樹を捕えた、空間通路は。 口を閉じた。)
(黒い“闇”が夏樹を捕えた。 白い指先は、触れていたピンバッジから滑り落ち。
伸ばした指先で、光に触れることは、出来なかった。)
「諦めないで、聖。」
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