HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-32


「私と、結婚して下さい。」

(菖蒲が、あまりに自然に言うので。
静乃は、驚き。 言葉を無くし。 両手で口を覆った。)

「!///」

「菖蒲くんっ!///」

「・・どうして今言うの・・!///」

(それは、待ち焦がれた言葉だったが、
嬉しさと驚きに。 それ以上言葉が出なかった。)

「今、言うべきだと。

思いましたので。」

(反対に、不思議と菖蒲は、落ち着いていた。
それは今、心に決めたことではなく。
長年、思い描いて来たことだった。)

(FOTが終わりに向かう今。
明日、何が起こってもおかしくはない。)

(菖蒲は、今、静乃と居る時を、
大切に思った。)

「ふふふっ。」

(自分が思うよりずっと、
菖蒲の存在を大きく感じて。
たくましく思える笑顔に。 静乃の心は、
勇気付けられた。)



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ