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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-35


「聖くんも、彩も。」

「間違ってはいなかった。」

「ただ・・。」

「二人とも。 待つことが出来ないくらい。」

「心が深く。 傷つき過ぎただけ。」

「時の重さに負け。」

「苦しみを、押し返すことでしか。

前へ進めない。」

「憎しみは、憎しみを生み出すの。」

「私たちは、新しい時代を創りましょう。」

「互いに手を取り。

前に行ける。」

(夏樹は、頷いた。)

「はい。」

(静乃はいたずらっぽく。 付け加えた。)

「私は、待てるからね。」

「夏樹くん、幸せになってね。」

「どうやら、私はその次みたいだから。」



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