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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-38


「(むかっ)き〜っ!///

まこが、どうしても友達も一緒にっていうから!」

「いいっていったんだけどっ! こいつ〜っ!?」

(ぱこは男子に向かい、指さし、いきり立った。)

「風見ヶ丘中学でっ・・、いちばん暗い奴ってうわさの・・っ!」

「村木〜、な〜んで、

あんたが。

可愛いまこちゃんと友達なのっ!」

「まこちゃんは、すっごい、お嬢様なんだからっ。」

「うちのクラス、C組で、誰もまこちゃんと話したことないんだからねっ。」

「まこちゃんと同じ、A組だからって。

村木が友達になれるわけないじゃん。」

(男の子は、気にする風もなく、長い前髪の間から。 ちらりとぱこを見た。)

「そういうお前は、なんで仲良くなったんだよ。」

(ぱこは、よく聞いてくれたとばかりに、
得意げに、大きな眼鏡の縁を。 指で持ち上げた。)

「へっへん! まこがね、

わたしの書いた物語を。 気に入ってくれたから。」



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