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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-46
ドッ ギシッ
「この状況で、良く寝れるなぁ。」
「お前さんには、境界は無いらしい。」
(剛は、ベンチに大きな腕を乗せ。
背もたれの後ろから、覗き込んだ。)
「・・境界・・。」
「・・あると、思う人にとっては・・、あるかもね。」
(男性は、緊張感なく、ベンチに深く身体を横たえ。
青空に背伸びし、へらへらと笑った。)
「剛く〜ん・・。 僕たちは、良い能力者には、
なれそうもない・・ね〜・・。」
「国の人達に、消されて終わる。 筋書きらしいね〜・・。」
「・・せめてその前に・・、ヒーローになりたいね〜・・。」
「好きな子を守ったりして〜・・。」
(剛は、笑った。)
「白。 お前の、お姫様は。 なかなか強いだろうが。」
「お前が、守られるかもな。」
(白は眉根を寄せた。)
「う〜・・ん。 強い女の子が好きだからね〜・・。」
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