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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-47


「それに今日は、一日だから。 僕の出る幕は、無いかもしれない〜・・。」

(剛は、木漏れ日を背に。 心地良い日射しの中、
白を覗き込み、微笑んだ。)

「艶姫様は、里帰りか。」

「そいつは、天気が荒れそうだ。」

(白はまだまどろみ、横たわり。
眩い日射しに、目を細めた。)

「ほんと〜・・?」

(剛は、頷いた。)

「時宗の、月命日は。 いつも雨だ。」

祥月命日の今日ならば。

嵐が来るだろうぜ。」

(白は、淡い色の瞳で、
青空を見上げた。)

「ふう〜・・ん。」

(木漏れ日に、眩しそうに、微笑んだ。)

「剛くんは、どうして、彩さんを好きになったの〜・・?」

(剛は一瞬、瞬き。 笑った。)

「白と一緒だ。 強い女が好きだからな。」



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