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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-58


「(すぅ・・。)」

「ふふっ。」

(青葉は、久しぶりに身に着ける余所行きの服と、
アクセサリーに。 身支度を整え。)

(緊張した面持ちで、姿見を見つめた。)

(やつれて見えないか。 夏樹や紫苑に会える自分か。
青葉は、自らに問いかけ。 微笑んだ。)

「まだ時間があるね。」

「そうだ、もしかしたら。 もう一人、お友達にも会えるかもしれない。」

「連絡してみるわ。」

(青葉は嬉しそうに、携帯に触れた。)

「こんな機会、めったにないから。」

トクン・・

(青葉の胸の奥が、不思議な気配に鼓動した。)

「ん・・。」

「ふぅ・・。」

「大丈夫。 まだ、夜までは時間があるから・・。」

「ゆっくり休んでから行こう。」

(青葉は、微笑み。 呼吸を整え。 久しぶりに休む自室のベッドに、



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