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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-63
(自らが携わり、創り出した牢獄が。
重く、地下空間を閉ざしている。)
(赤いヒールの音を、高く響かせ。
彩は光の元へ向かった。)
(自らが背を向けた場所に、守るべきものがあり。
歩む先、光の射す上階が。)
(彩には冷たく、死の世界に感じられ。
国会議事堂の窓から、頭上に降り注ぐ光に。)
(彩はうすら笑い、目を細めた。)
***
(晃は、周囲を警戒し。 風見市全体と、
海浜公園の動向を見つめた。)
「平穏であれ。」
「健やかで、あれ。」
(晃は願い、切れ長の瞳で。 薄くなる結界が、
時折振動する様子を、見守った。)
***
「はっ、お友達からお返事。」
(青葉は、ベッドの上で、顔を輝かせ。
傍らのぴよに、笑いかけた。)
「夜7時、海浜公園で会えるって。」
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