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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-67
(音々は、白けた様子で、横目で見た。)
「何人目?」
(少年は、肩で笑った。)
「もてるんで。」
(言っている傍から、少年の名を呼び、駆け寄ってくる人影がある。)
「冬也〜! 冬也もイチゴ味で良かった?」
(音々は、新しい彼女らしき人影を見て、呆れて口を開いた。)
「・・前の彼女と、ぜんぜんタイプ違くね?」
(冬也は、彼女に聞こえぬよう、小声で告げた。)
「俺、適応力あるんで。」
(音々は、彼女に見えぬ様。 後ろ向きに、吐くジェスチャーをした。)
「(オエ)」
(反対側から、今度は音々を呼ぶ、賑やかな声が聞こえて来た。)
「音々ちゃ〜ん!」
「音々〜!」
(先頭を切って、駆けてくるのは、冬也と並ぶほど背の高い少年だった。)
「あれ? 冬也じゃないか。」
「彼女とデートか〜♪」
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