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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-68


(冬也は、彼女の肩に腕を回し。 彼女の長い髪先に、
指で触れながら。 少年に向かって、ピースサインした。)

「坂上こそ。 モテモテじゃん。」

(言われた少年は、両手に抱えきれないほど、アイスやかき氷、ジュースを持ち。
少女たちに囲まれていた。)

「麗くんがv おごってくれるって言ったから〜♪ ね〜♪」

「ね〜♪」

(麗と呼ばれた少年は、残念そうに、冬也に小声で告げた。)

「残念だが、みんな。 音々のファンの子たちだ。」

「俺の、彼女ではない。」

(真面目に答える麗に、冬也は笑った。)

「わかってるよ。 お前の好みは。」

「年上で、グラマラス。」

(冬也と麗は、両手を胸の前に。 同じ動作をした。)

「「胸が・・こう。 腰が・・。」」

(言いかけたところで、音々の拳が。 麗の顔を殴った。)

バキッ

「いたひ・・;」

「音々ちゃんが、もう帰るって言うからさ〜・・;」



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