HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-7
(ミイと、ピュアがうきうき飛び跳ね。 夏樹の背に触れ、
窓の外を示した。)
「ははっ。 うん。」
(笑顔と潮風が、夏樹を外に誘う。)
キキッ ガチャッ
(白手袋の手が、リムジンのドアを開き。 皆を遊園地に導いた。)
「お待たせ致しました。
風見海浜公園。 風見遊園地に到着です。」
(女の子たちは、うきうきして、カラフルな広場に飛び出した。)
「わぁ〜っ///」
(夏樹も笑顔でリムジンを降りると。 眩し気に、目の前の光景に、
深い紺色の瞳を瞬かせた。)
「ああ・・。」
(大きな緑の樹を中心に、広場は、人々で賑わっていた。)
(真夏の太陽が照らす、木々と、芝生の香り。
色とりどりの風船や、旗。 賑やかなお店に、音楽隊。)
(手作りのお店から香る、香ばしい香り。 鮮やかな色彩と、
人々の熱気が。 皆の前に開けた。)
『すべてには、はじまりと終わりがある。』
(夏樹は、瞬き。 隣に立つ紫苑を見た。)
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』