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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-73


「クラスメイト。」

「・・、音々の親父が。 特殊部隊員っての。」

「マジなのかもな。」

(冬也はつぶやき。 空を見上げた。)

***

ジジッ パリ・・

(遠い雲に、わずかにほとばしる光に混じり。)

(観覧車の上に、光が反射するのが見えた。)

(目に留まらぬ一瞬。)

(観覧車の窓ガラスを通り過ぎた、二つの人影に。
気づく者は居なかった。)

バササッ・・ バサッ!

(間もなく、てっぺんに上る、観覧車の中で。
数馬は、一瞬、過る影に。 窓に視線を向けた。)

「・・ん?」

(ちょうどその時、蒲公英が、反対の窓を見下ろし。
興奮して、数馬に呼びかけた。)

「数馬くん〜っ! みて〜!」

「すご〜いっ!!///」

「高〜いっ!!/// みんな、ちっちゃく見えるねっ!」



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