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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-82


「善と、この国の戦力。 そして、“闇”の力が目覚めれば・・。」

「“鍵”はあぶり出される。」

(理恵はうっとりと、善を見た。)

「もう、誰にも止められない。」

「ここに居る人たち。 みんな、死んじゃうかしら?」

「ふふっ。」

「それでも・・。」

「簡単に“鍵”を手放すかしら?」

「まぁ、いいわ。

手始めに、味見が出来ればそれで。」

(理恵は、小さな頬を揺らし。
微笑むと。 お腹が減ったように、喉を鳴らした。)

「(ごくっ)」

「楽しみね。 善。」

「久しぶりの“闇”の味。」

「それも大きな・・。」

「もしも、特別なスパイスが加わったら、

どんなに美味しいかしら?」

「くすっ。 くすすっ。」



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