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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-84


「理恵ちゃ〜ん///」

(観覧車を降りた、蒲公英は、二つの小さな人影に手を振った。)

(だが、人影は気づかず。 賑わいの中に消えた。)

「えっ。」

「・・善と、理恵がいたのか?」

「どこだ。」

(数馬は、蒲公英を隠すように、前に立ち。
目を凝らしたが、見つけられなかった。)

「行っちゃった。」

「ねぇ、数馬くんっ。」

「観覧車、夜ライトアップするんだって!///」

「また乗りたい! ね〜、パパ〜、ママ〜!///」

(蒲公英は、降りて来た誠司と桜にすがった。)

「いいよ。」

「蒲公英ちゃん、夜。 観覧車から花火を見ようか。」

(蒲公英の大きな茶色の瞳は、希望に満ち。
輝いた。)

「うん!」

(数馬は、警戒し。 周囲に注意を向けた。)



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