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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-90


「俺は・・、エアリエル国で。」

「命に触れ。」

「愛を知り、心奪われた。」

(善は、目を細め。 微笑んだ。)

「ここから奪うくらいなら、滅びて当然・・。」

「奴らは。

生かされていながら、命の価値に気づかない。」

(善は、冷やかに告げた。)

「俺は、俺の国に絶望した。」

(記憶を彷徨う善の心に。 どこからか声が聞こえた。)

***

【羨ましかったんだろう?

同じ血を分けながら、

選ばれた、私が。】

(心の中で、フェルゼンは、反論した。)

【違う・・。】

***

【お前は気づいた。】



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