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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-98
(思考から、解き放たれた、善の。 黒い瞳は強く。
目的が、強く。 善の心を、取り戻させた。)
「はぁ・・、・・はぁ・・。」
「ルイ・・。」
(善は、黒い瞳の先に。 強い輝きを捉えた。
再び、遊園地の雑踏が、善と、理恵を包む。)
(その中にあって、決して、見失わない輝きが、
一人の人物から放たれていた。)
(遠巻きに、善は、その人物を、瞳に捉えた。)
「いた・・。」
「特別なプレゼントを、今夜贈ろう。」
(善は、その輝きが何か。 まだ知らなかった。)
(夏樹の中に眠る、“鍵”が、命の輝きを放っていた。)
(それは、リザが守った“闇の樹”の最後の一粒。 エアリエル国と地上、
そして、フェルゼンの故郷。 ルナ国を、救う切り札だった。)
「簡単には、終わらせない。」
「楽には、逝かせない。」
(だが、フェルゼンの心は、憎しみに支配されていた。)
【俺の・・ここが・・、“闇”に飢える・・。】
【お前の・・“闇”で・・。】
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