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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter103 『四神』 103-20
シュンッ・・!
(女官達が、膝を突き、見送った先で。
羽衣を靡かせ。 沙羅の姿が消えた。)
(同時に、開かれた光の扉の中に、
沙羅と無憂は吸い込まれた。)
(世界を繋ぐ、異空間扉は。 かつて聖が生み出したものだった。)
「互いに、干渉せず。 己が国を見守ること。」
「人は醜く、争いは絶えない。」
「能力者もまた、同じ。」
(空間を渡る沙羅は、目を細め。 眩いクリーム色の光に、
扇子を開いた。)
「境界を越え、禁忌に触れるとは・・。」
「隠すべき子供を。」
「人の手に触れさせた。」
「それが、あの男の。 崩壊を招いた。」
「・・“鍵”を持つ子供。」
「我も、直に会ってみたい。」
(沙羅は空間通路を渡り。 聖を除く、四神の集う場所を目指した。)
「そう、思わんか?」
「無憂。」
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