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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter103 『四神』 103-28


(息も出来ぬうちに、インディゴは、強い圧力と共に。
異空間通路の中に、四神の集う場所を目指し、引き込まれていた。)

シュンッ・・!

コオォォォォーッ

(砂漠に吹く、砂嵐の向こうに。 淡いクリーム色の輝きが光り消えた。)

(ファルコンは宮殿の上を旋回し、
主人の留守を預かるように、羽ばたいた。)

(四つの柱に囲まれる、ドーム状の宮殿が、
朝日を受けている。)

(庭園に休む、白馬と、白いラクダが。
遠ざかった。)

***

(第四国の上に、灰色の雲が覆い被さった。)

(近代的な都市部と、古の街並みが、存在する島国が。
第一国、第二国、第三国、第四国の。
この地上の世界を統べる。 能力者の王の住む国だった。)

(雲は厚くなり、都市を覆い、
国の外れにある、孤島へ。)

(美しい湖の上に存在する、古城に届いた。)

ゴゴッ・・

(夕闇が訪れる頃。 雲が太陽を隠す。)



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