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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter103 『四神』 103-30


(瞬時に動き、迷路へと飛び込んだ。)

ドウンッ・・!

(男たちの背丈より高い、生け垣の迷路が。
出迎えるかに見えた。)

(だが、緑の迷路に踏み込んだ瞬間。
男たちは、背後に現れた一人の人物の手により、事切れていた。)

「!」

(気づいた、先を行く男が振り向いた時。
喉元を鋭いナイフが切り裂いた。)

ザザッ ザッ・・

ドサッ!

「・・! お前はっ!」

「!」

(続く男も立ち止まった途端、背後から、黒手袋の男の手に肩を掴まれ。
振り向いた時には、胸を一突きされていた。)

ドシュッ・・

(鈍い音と、鮮血が舞う中。
賊の男たちの背後に現れた、一人の長身の男が。
次々と、手にした二つのナイフで、賊を切り捨てていた。)

ガッ

(ナイフを握った男は、躊躇いなく視界に入る者たちを、切りなぎ払い。)



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