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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter103 『四神』 103-36
「客人を、ご案内しましょう。」
(女性は、輝く程白い髪を揺らし、
緑色の瞳で、微笑んだ。)
「はい、“シャムロック様”。」
(ハロルドは丁寧に礼をし。 主人に跪いた。)
(ダニエルも、同じく、ハロルドにならった。)
ゴオッ・・!
(白と、黒の騎士は、跪き、
迷路の先へ。 城への入口に向かう、主を通した。)
(厚くなる灰色の雲の中、
突き抜けた淡い、クリーム色の光が。)
(城の中へと続く中庭へ。 落ちた。)
ゴロロロッ ピカッ・・!
(同時に、城を、湖を。
孤島を包み込む、雲から、雷鳴が轟き。)
ポッ・・ ポッポッ
ザーーーーッ・・
(激しい雨が、降り始めた。)
(城へと姿を消した、
三人の後に。 迷路の中に残された。
倒れた者たちは、いつの間にか、跡形もなくなっていた。)
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