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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter103 『四神』 103-44
「はっはっ。 インディゴ、会うのは初めてか。」
「あれが、この世の能力者の“王”。」
「ローズ殿だ。」
(ジンは、左手の席に着き。 片手を挙げ、インディゴにローズを紹介した。)
「お初にお目にかかります。」
「インディゴと申します。」
(インディゴは、丁寧に、礼をした。)
(ローズは、満足気に、集う面々を見て。
幾つもの宝石を散りばめた、指輪が輝く両手を組んだ。)
(宝石や調度品は、飾るためではなく、
それぞれに能力を閉じ込め。 術を行うためのものだった。)
「遠くから、良く来た。」
「空席があるがな。」
「聖を失ったのは、惜しい。」
(老人は、しわに包まれた目を細めた。)
「戻るつもりは、無いようだ。」
(無数の指輪に触れ。 ローズは、向かいの。
空席となった、椅子を見つめた。)
「追うことは出来ぬ。 この先、いつまで、残された“結界”と“通路”が持つか。」
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