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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter103 『四神』 103-46


「それが、我らがルール。」

(赤くカールする、豊かな髪が揺れ。
灰色の瞳が。 力強く輝いた。)

「それで、良いものか?」

「聖に、そう問われたように思う。」

(灰色の瞳を見つめ、ジンが鋭い視線を投げた。)

「ローズ様。」

(何か言いたげな、ジンを制するように、
ローズは軽く片手を挙げ。 顔を上げた。)

「このままでは。」

「戦争が始まる。

第二国の、混乱を。

見逃して良いものか。」

「主の不在に。

第二国を守るべきだ。」

(ローズは、聖の行いを、ただ悪しきものと、捉えてはいなかった。)

「革命を起こすは、容易くはない。」

「先陣を切れば、深手を負う。」

「助けが、必要だ。」



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