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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter103 『四神』 103-49
(主人のスーツを手に、ベッドに近づく。
所作は美しく整い。
端正な顔立ちに。 浮かぶ表情は、読めない。)
(整う青年の姿が、よどみないのは。
一瞬の判断が、勝負を決する。 仕事に就く、主人の。
時折見せる、隙を。
補うためのようだった。)
「お時間です。」
(問いかけに、主人はベッドの上で、心地良さそうに
寝返りを打った。)
「(ん〜・・) さっき、寝たばっかりだよ。」
「・・もう時間か。」
(ごねた様子だが、目を閉じたままの顔は笑っていた。)
「湊吾様。」
「やはり、今回ばかりは、もう一度お考えを。」
(従者は、主人に寄り添い、囁いた。)
「くっくっ。 起きる起きる。」
「お茶、いれてくれ。」
(紫色の長髪の、美しい青年の主人は。
より若い。 活気に満ちた青年だった。)
「ふぅ・・。 分かりました。」
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