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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter103 『四神』 103-56
「だか、あなたには未来がある。」
「背負うべきものが。」
(反町は、真剣な瞳で、湊吾を見た。)
(主がスーツを選んだ時から、答えは決まっていた。)
(主に意見するべきではなかった。 それでも、賭けるものが大き過ぎた。)
(だが、湊吾の想いは、決まっていた。)
「良いビジネスだ。
二度とない程の。
親父からの依頼でなくても、俺は受けるだろう。」
(紫色の瞳が、鋭く光った。)
「YESと答えるおつもりですね。」
(湊吾の顔は、すでに、仕事に向かっていた。)
「報酬額は破格だ。 しかも、国に恩を売ることになるようだ。
隣国の、コネクションも手に入れられる。」
「裏の王は、女王で。
黒髪の、絶世の美女だ。
断る理由がどこにあるよ?」
(湊吾は資料を片手に、楽し気に、反町に詰め寄った。)
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