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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter103 『四神』 103-59


(国境を超える。 空間通路が。
第二国の、港町に。 ひとつだけ通じていた。)

(国外に行き来するため、特別に設けられた通路も、
持ち主を失えば、いつ途絶えるとも知れない。)

シュオッ・・

ドッ・・

(眩い光を受け。 長身の男が一人。
通路を渡り。 夜の港に降り立った。)

(港を包むイルミネーション。 行き来する人々の波が、
そこにあったが。)

(男が、どこからともなく現れたことに、気付く者は居なかった。)

トッ トッ

(緑色の民族衣装を身に纏う、長身の男の背後に。
数名の男たちが、同じく現れた。)

(最後に、眩い光が。
その場に、舞い降りたが。)

(男たちの前に、現れた、数台の黒い車に。
最後に現れた人物の姿は隠れ。 見えなかった。)

(緑色の民族衣装である着物を着た男は、
先頭の車に乗り込み。
男たちは、数台の車に分かれ。)

(港を出発した。)

ブブンッ・・



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