HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter103 『四神』 103-67


(腰を下ろし、はっとする。
反町を見た後。)

(緑の服の男は。
湊吾に向き直り。)

(表情を崩した。)

「私が、黒髪の美女ではなく。」

「がっかりしておいでか?」

(緑の服の男は、両手を組み。
湊吾に笑い掛けた。)

「・・!」

(湊吾は、目を丸くし。 瞬いた。)

(ふとした瞬間に、心を読まれたようで。
湊吾は一瞬、ドキリとしたが。)

(声を上げて笑い。
反町に振り向いた。)

「お前。 俺の心の声。

通訳した?」

(冗談を言える場面では無いと思い。
反町は顔色を変えた。)

「坊ちゃま。

こんな時に、ふざけないで下さい。」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ