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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter103 『四神』 103-7
(トワは、少年の姿に成長し。 宝石のように輝く瞳で、
捕らえられた夏樹を見上げた。)
【だが、それは許されない。】
【生きることが、君の道だから。】
(頬に描かれた、星屑の煌めきが、睫毛に輝く宝石が。 きらりと揺れた。)
(トワは、見上げる夏樹に、自分の姿を見た。)
(孤独に、永遠を生きる自分を。 呪う様に、夏樹を見上げた。)
(幾重にも閉ざされた牢獄の、地下深く。)
(冷たい圧力が辺りを覆い。 特別な力が施された空間は、
能力者の力を遮断し。 黒い世界の中に。 耳鳴りがする程の、静けさをもたらす。)
(強いエネルギーが反射し。 時折見せる、火花。)
(四方から夏樹の四肢を捕える、魔法の糸。 《緊縛の糸》が、火花に浮き上がり。
その姿を映した。)
(黒い箱の牢獄は、遮断され。 光を帯び、燃える黒い糸が。
四方八方から、夏樹の身体を締め上げた。)
ポチャンッ・・
(中空に吊るされた夏樹は、目を閉じ。 意識を失っていた。)
(脈打つエネルギーは、まだ夏樹の中で鼓動していたが。
胸元に輝く、小さな銀の指輪と。 FOTの赤いピンバッジが。
夏樹を守っていた。)
【・・世界は、動き始めた。】
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