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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter103 『四神』 103-75


(自らの正義を求め。
公平に信実を見つめ。 与えられた正義に縛られない。)

(真実に進むべき道が何か。)

(分かり合える者を、求めていた。)

「はい。」

(湊吾は、依頼内容と、無憂の想いを確かめ。
頷いた。)

「政府、国。 警察や公安が、このものを狙うでしょう。」

「何しろ、このものを、届ける相手が悪い。」

「先方は今や、この国の“悪”となった。」

「混乱が訪れるであろうこの国に。

力を貸す為に、我々は来た。」

(無憂は、この国の悪に力を貸そうとしていた。
この国の、未来の為に。)

(自らも敵となる危険を伴い。 隣国のために、
訪れたのだ。)

(無憂は、湊吾と反町が。 信頼しうる者と判断し。
想いを告げると、深々と。 頭を下げた。)

「世界を統べる、王の名代として。

この通り、お願い申し上げます。」



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